随分とこちらのダイヤリーはご無沙汰してしまいました。
ごめんなさい。
先日、ついに恐ろしいことが起こりました。
赤平の森に「熊」が出没しました。
9月4日、朝、赤平市役所の方からメールがありました。森の自宅ゴミステーション(北海道ではこう言います)が何者かに荒されたと。
4日は金曜日でNHKの「北海道道」の生放送があるので前日の夜に札幌に戻っていました。その際、金曜日に燃えるゴミの収集があるので木曜の夜に出してしまいました。本来は当日朝に出すべきなのでしょうが、森のゴミステーションは我が家専用なので、ついつい軽い気持ちで出したのです。反省。
それが朝、荒されているのを発見した方がいて僕にメールがきたのです。
写真も添付され、どう見ても人間の仕業ではない。
森の我が家は防犯システムを徹底していて、各所に防犯カメラが設置されています。何者かの仕業かは録画データを見ればわかる。
金曜日、夜には生放送があるものの、確認しなくてはと午前10時、赤平へと向かったのでした。
そもそも僕のいる森は、空知川という大きな川があり、それに寸断され熊の生息域ではないとのことでした。それで、今の森にいるのです。
熊はダメです。熊は洒落になりません。
ただ3年前に、我が家から500メートルの場所で目撃情報がありました。
さらには、NHKの北海道道でも熊特集をやり、その際出演していた専門家の方が
「今年はどこに出ても珍しくはない。生息域ではないからと油断しないように」と言われておりました。
赤平に到着したのは午前11時30分近く。そこから防犯カメラを見ると見事に、熊が映っていました。2つのカメラに。
4日午前1時40分。山方向から現れ、1時44分、約4分間ゴミステーションを漁っていました。生ゴミ、餌になるような物はないので諦めるようかのように下に下がっていきました。
それから市役所の方や警察の方が画像を確認しに来てとバタバタでした。
生放送があるので、僕も午後2時には赤平を出て札幌へと向かったのでした。
当初は、怖さよりも、話のネタになるな、と面白さが上回っていたのですが時間が経つにつれ、
「やばいな」という思いが大きくなりました。ちょっとしてことで外に出るのも気をつけなくてはならないし、犬の散歩も要注意。
「熊はヤバイよな」そもそも森での生活を継続できるのか?
本来は放送の翌日5日に赤平に戻ろうと思いましたが足が向きませんでした。
そして今日、朝、メールが来ました。我が家に出没した熊が隣町で捕獲駆除されたとのことです。
カメラに映っていた熊は、左前足に怪我をして足を引きずるように歩いていました。背中にも傷のようなものが映っていました。同じ特徴を持っていたので同一とされました。
捕獲されたとのことで安堵しましたが、怪我をした熊。多分、ウサギや狐といった動物を捕獲することが出来なくなりお腹を空かせていたのでしょう。
それで山から下りてきて彷徨っていた。捕獲場所はうちから10キロはあります。
なんだか複雑な心境です。
映像では小さめかと思われましたが、体長2メートル。体重220キロとそこそこの熊でした。
今年、北海道では熊がかなり出没しているようです。これから秋にかけてかなり危険です。
今回のことを肝に銘じ、森での生活、気をつけます。
そして熊さんに合掌!