映画「かくかくしかじか」遂に公開となりました!
是非皆さんで作品を盛り上げていければと思います!!
先日、変わったことがあり、私の妄想に火がついたお話です。
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羽田発、新千歳行きの飛行機。
西陽が差し込む日曜日の夕方便の機内は、思いの外空いていた。
離陸前の少しせわしない中、機内アナウンスが流れる。
しかし、いつものアナウンスと微妙なトーンの違いに違和感を感じた私は、自然と耳をそばだてた。
「本日の機長は佐藤。。。」
(いつもより溜め感があるな、、、?)
「副操縦士は、、、佐藤。」
(佐藤さんと佐藤さんか。。この流れ、もしかすると・・・!?)
「そして、私チーフパーサーは、、、」
(しっかり溜めがあって)
(来るか!来るのか!?)
「佐藤でございます・・・!」
(キターーーッ!佐藤さんトリオ、キターーーッ!)
思いがけず周りを見渡した。
斜め前のサラリーマン風のスーツの男性が僅かにニヤけている。
(話しかけたい!!!)
突如として、私の脳内に妄想が広がりを見せた。
「いやー、偶然ですね、みんな佐藤さんだなんて。」
彼は静かに答えた。
「……僕も、佐藤です。」
(え・・・!?)
まわりを見渡すと、客室乗務員のネームプレート全員「佐藤」。
飛行機の整備をしている人も、タラップの係員も全員「佐藤」。
ふと気づく。
私以外、乗客も全員佐藤さんなのだ。
なぜ、稀有な苗字の私だけが、この便に紛れて搭乗してしまったのか。
再びチーフパンサー佐藤さんによる機内アナウンスが流れる。
「佐藤のみなさま、310便をご利用いただきありがとうございます。
当便はすべての佐藤様をお乗せして、SATOへと出発いたします。それではSATOの空の旅をお楽しみください。」
新千歳空港に向かうはずだった私は、
なんと、実在するわけがないとされていた、SATOへと向かっている!
いったいSATOでは、どんな佐藤さんがサトウしているのか!?
そして、伝説の「さとう」の正体とは…!?
佐藤姓の増加率が毎年0.83%で推移した場合、2446年には日本人の50%、
2531年には全員が「佐藤」姓になると試算されているようです。
それでは、良き週末をお過ごしくださいませー!