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STAFF NOTE スタッフノート

2025

5/17

10:00

マネージャーKB

妄想が現実を越える世界

マネージャーKB

映画「かくかくしかじか」遂に公開となりました!
是非皆さんで作品を盛り上げていければと思います!!


先日、変わったことがあり、私の妄想に火がついたお話です。






羽田発、新千歳行きの飛行機。
西陽が差し込む日曜日の夕方便の機内は、思いの外空いていた。

離陸前の少しせわしない中、機内アナウンスが流れる。
しかし、いつものアナウンスと微妙なトーンの違いに違和感を感じた私は、自然と耳をそばだてた。


「本日の機長は佐藤。。。」
(いつもより溜め感があるな、、、?)

「副操縦士は、、、佐藤。」

(佐藤さんと佐藤さんか。。この流れ、もしかすると・・・!?)


「そして、私チーフパーサーは、、、」
(しっかり溜めがあって)

(来るか!来るのか!?)

「佐藤でございます・・・!」

(キターーーッ!佐藤さんトリオ、キターーーッ!)

思いがけず周りを見渡した。

斜め前のサラリーマン風のスーツの男性が僅かにニヤけている。

(話しかけたい!!!)



突如として、私の脳内に妄想が広がりを見せた。



「いやー、偶然ですね、みんな佐藤さんだなんて。」

彼は静かに答えた。
「……僕も、佐藤です。」

(え・・・!?)

まわりを見渡すと、客室乗務員のネームプレート全員「佐藤」。

飛行機の整備をしている人も、タラップの係員も全員「佐藤」。

ふと気づく。

私以外、乗客も全員佐藤さんなのだ。

なぜ、稀有な苗字の私だけが、この便に紛れて搭乗してしまったのか。


再びチーフパンサー佐藤さんによる機内アナウンスが流れる。

「佐藤のみなさま、310便をご利用いただきありがとうございます。
当便はすべての佐藤様をお乗せして、SATOへと出発いたします。それではSATOの空の旅をお楽しみください。」

新千歳空港に向かうはずだった私は、
なんと、実在するわけがないとされていた、SATOへと向かっている!

いったいSATOでは、どんな佐藤さんがサトウしているのか!?
そして、伝説の「さとう」の正体とは…!?



佐藤姓の増加率が毎年0.83%で推移した場合、2446年には日本人の50%、
2531年には全員が「佐藤」姓になると試算されているようです。

それでは、良き週末をお過ごしくださいませー!