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CUE DIARY キューダイアリー

2011

2/16

11:40

藤尾仁志

高校1年生の冬。

藤尾仁志

1月17日。

それは、英単語の追追試の日でした。

追試の更に追試だった為、部活の朝練前に行われるという残酷なペナルティー。

高校までは電車と歩きで約1時間。

前日、目覚ましを早朝にセットして寝ました。

次の記憶は、視界の中で縦横無尽に大きく揺れる壁掛け時計でした。

頭は半分夢の中のような状態でしたが、高速で不規則な壁掛け時計の残像は今でもはっきり覚えています。

恐怖と、若さ故の未知のものに対するワクワクにも似た気持ちで階段を下り台所まで移動しました。

母親がいました。

なんか、ちょっとした安心感がありました。やっぱり怖かったんだと思います。

次の瞬間、聞いた事もない音が東の空から聞こえてきました。

それは、神戸の方向でした。

その音は、ピアノの鍵盤では表現出来ない程の低音でした。

文字で書くと「グォーーーーーーーーーーーーーーーーー」。

それが地球全体を覆うような、空気も家も土も体も全てがその低音に反響しているような感覚でした。

その音がだんだん大きくなりました。

その音に恐怖感を抱いたのは感覚として覚えています。

そして、家が大きく揺れました。

地球を飲み込む大雪崩のような音は、地震による地鳴りだったんだと後で理解出来ました。

電車は使えず、親父に車で送ってもらうも大渋滞。ラジオからは「神戸の街からいくつか煙が上がっている。」などの報道。何時間かかけて高校に到着。

誰もいませんでした。

異様な朝でした。

結局追試はなくなりました。

授業中、時折先生がテレビを付けてニュースを見せてくれました。

一時間目…

二時間目…

四時間目…

どんどん、被害を現す数字が増えていきました。

あれから16年…。

被害の少ない姫路に住んでいた僕ですら、いろんな思いが感覚としてはっきり残っています。

今日から「ORANGE」ですね。

音尾さん!

気力、体力とも出し尽くす大変な舞台だとは思いますが頑張って下さい!



あ、河野君。

僕にも流行語ありますよ。

めちゃめちゃこの言葉を最近よく耳にします。

「河野君はどうなの?」

で、どうなの河野君?予定あるの?(笑)