お盆も終わり、札幌の夜は一気に涼しくなってきました。
窓を開けると気持ちのいい夜風が吹いてきて、なまら寝やすい日が続いています。朝方は寒いくらいです。
「もう札幌の夏は終わりか」と思いながら、昨日も窓を開けて涼んでいた夜11時ころ、おそらく上の階に住む住人が「BOOWY」を大熱唱し始めました。
アカペラで。
それはもう、まるで真横で歌ってるかのような大声で大熱唱。
なまら気持ちよさそうに、おそらく歌詞カードを見ながら、おそらく一人きりで大熱唱。
札幌の夏の終わりを惜しむかのように、最高のテンションでガンガン歌っております。
ぼくもBOOWYは大好きなので、何の気なしに聞いていると、その後1時間、彼の「LAST GIGS(BOOWYライブ・アルバム)」は続きました。(ぼくも彼の単独ライブを1時間聞き続けました)
もう声も枯れております。高音なんて全くでません。それでも手を抜くことなく歌い続けます。
最後「Dreamin’」を歌い終えた後、みっちり小1時間歌い続けた彼の部屋からは、すっかりしゃがれてしまった声で、精一杯高らかに「ありがと~!」という叫び声が聞こえてきました。おそらくたった一人きりの部屋から。
彼の夏はこのとき、終わりを告げたのでしょう。
あっぱれだ。あそこまで歌いきられたらもう拍手を送るしかない。
君の「ありがと~!」から、やりきった感をしっかり受け取ったよ。
そのときです。まさかのひとりアンコール。
しかも歌いだしたのはコブクロの「STAY」。
ここへ来てなぜ「BOOWY」ではなく、なぜそのキーの高い歌をチョイスするのかは全く謎ですが、カッスカスの、聞くに堪えない歌声で熱唱する彼からは、まだ夏は終わらないという強い意志を感じました。……なんとなく。
音尾さん。長い公演、お疲れ様でした!
ゆっくり体を休めてください!