いやぁ、彼をこんなに祝える日が来るなんて。
思えば彼からは祝われっぱなしでした。
ボクの結婚式。当日は朝から大雨で、でもそのおかげで彼の富良野での撮影が中止になって、大急ぎで駆けつけてくれました。
式のクライマックス直前に、Tシャツにジーパン姿で、おめでとうと、新郎新婦よりハデに入場してきてくれました。
男の子を授かった、と報告したときも大喜びしてくれました。
唐津に台本を書きに行き、帰りに仕事で会った時に、おめでとうと「安産御守」をくれました。
「台本書けた?」と聞きづらい雰囲気になっちゃいましたが、そのお守りのおかげでとっても安産でした。
ボクの大声が好きな彼はボクを牛と対決させてくれました。
牛の格好をさせ牛舎の中に入れて、「ヌモーッ!」と叫べと言いました。
どうにかこうにか粘り勝ちして、彼は涙流しておめでとう、と笑い転げました。
こんなに祝福の言葉をもらっているのに、ボクからは一度も伝えられていませんでした。
とにかく優しい男です。
まわりのみんなを大切にするし、全員で楽しもうと奮闘します。
そして家族を大切にします。
ようやく言える時が来ました。
おめでとう。
幸多かれ!!