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CUE DIARY キューダイアリー

2008

11/24

01:31

戸次重幸

劇団スパイスガーデン 「バンカラ~友へ捧げる最後のエール~」

戸次重幸

観てきました。

一番の感想。


「若いって、それだけで素晴らしいな!」


なんか、もう、その一言に尽きます。

また、芝居の内容が高校生の応援団って話だから、
特にそう思っちゃって。

ほとんどが20代前半のメンバー。

俺らが芝居を始めたのとほぼ同時期。

どうしたってその時の事を思い出します。


なーんにも考えてなかった。


ただ「芝居がしたい」って想いだけで芝居をしてた。


今にも繋がる事だけど、

「芝居をする=自分のアイデンティティー」

芝居漬けの生活で、単位が取れなくて親に芝居を辞めろと言われた時に
「この人は何を言ってるんだろう?」
と、本気で分からなかった頃の事を思い出しちゃいました。



「情熱」

他の事を考える余地のない気持ち。

歳を取ると、それを保ち続ける事が無理な様に思える気持ち。


それをもう一度感じさせてくれる、
素敵なお芝居でした。

どうしても、
テクニック云々や、構成云々などを考えて、芝居を観て、やってしまう今。

「本当に大切な事はそんな事じゃないかもしれない」

そういう気持ちになる芝居でした。

それは、

スパイスガーデンメンバーのひたむきさや、

作・演出の及川さんの伝えたい事‥‥

完全なるノンフィクションであるという事実。


重いです。


その重さが、メンバー全員に上手く乗っかっていた様に感じました。

話の、と言うか、及川さんの実体験のリアルさがあるから、

この芝居は成り立っていた様に感じました。


観てほしい。


ノンフィクションだと知ったのは、
芝居を観た後だったんだけど、
始めから知っていたらやりきれない気持ちになっていた‥‥。


旗揚げ公演にこれだけの話を持ってきた事が、
今後の劇団にとって課題になるかもしれない。

でも、メンバーや及川さんの「情熱」があれば、
今後更にステップアップし続けるスパイスガーデンを見せ続ける事に、
なんの支障もないだろうと思いました。


俺も、もうちょっと気合いを入れねば!