昨日の夜中、っていうか今日の朝3時、どうにも眠れなかったおいらは散歩に出た。
寒さに負けじと歩いていると、すっかり寝静まった住宅街にひとつ明かりを灯す店を見つけた。
興味を引かれ近づいてみると、元気に光っている看板には『定食屋』と書いてある。
(て、定食屋?!こんな時間までやってる定食屋がこの辺にあったんだなぁ。しかも朝5時まで?!歩いてみるもんだ)
なんて思いながらまた看板に目をやると、『うどん、そば、らーめん、麺類各種あります』と書いてあるのを発見。
ラーメンと聞いたら黙っていられないおいら。(でも夜中にラーメンはさすがに……しかし気になるなぁ、この店……)
と思いつつも好奇心に駆られ店の引き戸を開けていたおいらは、店内に突入しました。
奥から出てきたのは笑顔のかわいい小さいおばあちゃんでした。なかなか味のある店内を見回すと、壁にはメニューがびっしり貼ってある。ほっけ、ざんぎ(鳥のから揚げ)、なめたけおろし、焼き鮭、カツ定食等など。どうやら定食屋と居酒屋の両方やっているらしい。
おばあちゃんはおいらに温かいお茶を出しながら「どうぞ」といって椅子を引いてくれた。後ろに体重をかけたら崩れてしまいそうなグラグラな木の椅子に腰をかけ、とりあえずなめたけおろしとビールを頼む。(本当はラーメン食べたかったけど、さすがに夜中のラーメンは太るからね)
程なくビールとなめたけおろしをかわいい笑顔で持ってくるおばあちゃん。
(おばあちゃん、毎日朝5時まで営業してるんだろうか?大変そうだなあ。)
こんなかわいいがんばりやのおばあちゃんに何かできることはないかと考えたおいらの目に、『名物らーめん』の文字が飛び込んでくる。
(そうだ。ラーメンを食べよう。少しでも売り上げに貢献してあげよう。夜中だけど、おばあちゃんのためだ。仕方ない!)
半ばいい訳のように自分に言い聞かせ、580円の『名物らーめん』を頼む。
約5分で『名物らーめん』はやってきた。「見た目より熱いから気をつけてね」と言いながらラーメンを差し出すおばあちゃん。
醤油味のスープに極細麺。具はもやしとゆでた豚肉1枚しかない、非常にシンプルな『名物らーめん』。
蓮華でスープをすくい口に運ぶと、本当になまら熱い。
結局どのへんが名物なのかは全くわからなかったが、そして味も極めて普通だったが、心と体は暖まった。
会計を済ませると、「またおいで」といままで以上にかわいい笑顔のおばあちゃん。「おいしかったです。また来ます」とおいら。
本当にまた来たいと思わせる店の雰囲気とおばあちゃんだった。おいらだけの隠れ家、見つけちゃいました。
河野にいさん、周瑜はあのトニーレオンさんが演じるんだよ。おいらも呉のファンなんだよな~。
あ~、早く観たい!