今日の朝、窓を開けると通学途中の小学生男子３人の声が聞こえてきた。
少年A「やっぱゴンザレスいないとつまんないね」
少年B「３人だけじゃね～」
少年C「バーン」
ん？……ゴンザレス？外国人の同級生かな？
なるほどそのゴンザレス君と毎日一緒に学校に通っていたわけだ。でもそのゴンザレス君は最近風邪かなんかをこじらせて学校を休んでいる為、一緒に登校できない。
友達思いの良い子供たちだなあ。なんて想像を膨らませていると
少年B「じゃあさ、俺ら３人は人間ってことにして、ゴンザレスに追われてることにしない？」
少年C「うそ～」
……んん？ゴンザレスは友達じゃないのか？っていうか人間ですらないのか？僕の想像をあっさり裏切る彼らの会話。
追われる？なんの事だい？新手の鬼ごっこか？
あ、わかったそ。ゴンザレスは子供たちの中で最近流行りのキャラクターなんだ。いつもは悪者から地球を守ってくれるんだけど、月１くらいで子供たちを追いかけて遊んでいるお茶目なヒーローなんだな。
それで、いつもそのヒーロー「ゴンザレス」役をしている子が風邪かなんかで休んで……なんてまた妄想の世界に入っていると
少年A「俺ゴンザレスやってもいいよ」
少年B「え？マジでいいの？」
少年C「いいね～」
お、解決か？ゴンザレス問題は解決に向かっているのか？
それにしてもえらいぞ、少年A。みんなの嫌がることをすすんでやる。きっとそれは１０年後、社会に出たら役に立つだろう。出世にもつながるだろう。
少年B「ほんとにいいの？」
少年A「いいよ。来週はサミットだし」
少年C「すごいね～」
……なに～！！！サミットが関係してるのか？！なんてグローバルな、ワールドワイドな遊びなんだ！最近の小学生はサミットを気にするぐらい世界に目が向いているのか？！
少年A「これもエコじゃん。」
少年C「グゥ～」
ちが～う！！！それはエコではな～い！！！どういう意味でエコを習ったんだ？おそらく、自分なりにエコを捕らえた結果だろう。
でもサミットとエコを繋げて解釈するなんて、君はすごい小学生だ。エコの意味は履き違えているが、将来が楽しみだ。そして少年C！お前絶対話し聞いてないだろう！昔のおいらを思い出す！将来が非常に不安だ！
少年B「じゃあ、いい？」
少年A「うん」
少年B・C「にげろ～」
少年A「まて～！ゴンザレス～！」
いや、お前がゴンザレスちゃうんか～い！
……彼らはそのまま走り去って行ってしまいました。とってもモヤモヤする朝の一幕でした。（笑）
