雨です。
今日は、6月の芝居の稽古日。
家から劇団イナダ組の稽古場まで歩いて30分。
傘をさし、考え事をしながら俯いて歩いていると、前から幼い姉妹が手をつないで歩いてきました。
小4くらいのお姉ちゃんと幼稚園くらいの妹が、雨の中手をつないで一つの傘に入り、おそらく楽しく会話していたのでしょう。
しかし俯いて歩いている僕は、彼女達が目の前にくるまで気づきませんでした。
彼女達は僕に気づいていたらしく、ギリギリぶつかる寸前で二手に別れました。
傘を持っていたのはお姉ちゃんだったので、妹さんはちょっぴり雨に濡れてしまったことでしょう。
ーごめん。おいらがもうちょい早く君たちに気づいていれば、端によけたのに。そうすれば、妹さんも濡れずに済んだのに……
懺悔の気持ちでいっぱいになりながら、謝ることも出来ずにとぼとぼ歩き去ろうとすると、僕の後ろでお姉ちゃんと合流した妹さんが言いました。
「あのおじさん自分勝手だね」
……おそらく最近覚えた難しい言葉なんでしょう。
自分勝手。
お姉ちゃんは、
「そういうこと大きな声で言ったらダメ!」
と、妹さんに諭していました。しっかりしたお姉ちゃんです。
でも、いいんだよ。
だって間違えてないんだから。
おいらが“自分勝手”だったんだから。
ごめんね!これからは気をつけます!(>_<)