わが家のハチミツは必ず、専門のハチミツ屋で買っていた。
なので小さい頃から、ハチミツは大きな瓶に入っていて、車で別の町までドライブして買いに行くものなんだと思っていた。
大人になって一人暮らしをしていると、ハチミツを買うことさえしていない。
スーパーやコンビニで見かける普通っぽい顔して棚に収まるハチミツは、あの美味しいハチミツである気がしない。
ハチミツはやっぱり、旭川から車で1時間ほど走ったところの橋の下の、あの店じゃなきゃ。
ほんのささいなことでも、家庭、両親の影響を受けて確立していることにあらためて気付く。
子は親の鏡。
人の『常識』は、やはり親がつくりあげる。
ちなみに今は、宅配便の到着を待っています。
『午前中』に到着って……幅広すぎるよね。
朝から待ってんのにね。
このシステムどうにかならんのかね。
こういう宙ぶらりんな時間を過ごすと余計なことまで思っちゃうもんだ。
…あと二時間待たせたら許さんぞ。