「ありがとうございます」
毎度毎度言わせてもらってるこの言葉。
しかし、この言葉を言う度に、
「もっと他にこの気持ちを正確に表す言葉はないのか?」
と、思ってしまっています。
足りないんですよ。「ありがとう」じゃ全然。
「生かされてます」
これが今んとこ一番適切かもしれません。
このショービジネスという世界。
やるものを、観てくれるという図式でしか成り立たない世界。
‥‥異常なんですよね、基本的に。
だって、我々がやってる事って社会には直接必要のない事なんですよ。
公演をやったから、物理的に何かが生まれる訳でもない。
しかし、この世のだいたいの「仕事」って、
「形に残し、次の世代が少しでも快適に暮らせる様にするもの」
ばっかりなんですよ。
では、演劇というものはどうか?
‥‥当てはまりません。
もちろん、「娯楽」というものが
人間の生活にとって欠かせないものである事は分かってます。
それが「道路」「家」「通信網」といったものと同義のレベルで。
(すいません。大学が土木工学科だったもんで‥‥)
しかし、我々の公演がそういったもののレベルに追いついているか?
という事に関しては、間違いなくそんな事はないでしょう。
レインボーブリッジや白鳥大橋を残したという事程の功績ではない。
(度々すいません‥‥)
にもかかわらず!
我々の公演を、我々の「仕事」として成り立たせてくれているお客さんに、
感謝の念を抱くのは当たり前の事。
最近特にそんな事を感じてしまいます。
ありがとうございます!!(ああ~~足りない‥‥)
ここから我々に出来る事‥‥しなくてはならない事は、
「損をさせない」
これに尽きます。
だから、一公演一公演大切にやらせてもらいます。
今日ご来場して頂いたお客さん、ありがとうございました!
そして、これからご来場して頂けるお客さん、ありがとうございます!
楽日まで、全力でやらせてもらいますから!
それが、何の生産性もない「演劇」というものに、
時間とお金を費やしてくれたお客さんに、
我々が出来る「唯一の事」ですから。