昨日例の「俺がただのファン」になってしまっている劇団、
東京セレソンデラックス『口笛』
を観てきました。
「せつない夏の風鈴三部作」と銘打たれた再演三作品の二つ目にあたるお芝居です。
正直今回の作品は「せつない」というよりも、「苦しい」という印象でした。
前作『夕』にみられた「せつないけれども報われた感」は無く、
「救いの無い悲劇」といった感じ‥‥。
だ・か・ら・面白かった!!
「じゃあ次はどんなせつなさなんだろう?」
という期待感。
芝居ってもちろんその公演自体の完成度や感動度といったものも大事なんだけど、
次に繋げる、次が観たくなる作品造りといった要素が
その公演に絡んでくる事が大事なんじゃないかと思うのね。
(それは制作サイドの作戦とも言える)
三部作という作戦。
その二弾目にこういうものをもってくるという作戦。
‥‥見事にはまりました。
そしてやっぱり見事に泣かされる始末‥‥。
「泣かすプロ」それはセレソンに与える適切な称号ではないかと思う。
観てほしい。
是非観てほしい。
特に我々の公演ぐらいしか、芝居を観ない人達に観てほしいと思う。
我々とは全く毛色の違うお芝居。
いろんなジャンルのお芝居を観た上で、我々の芝居も観てほしいと思う。
俺は皆さんに「我々のファン」ではなく、
「お芝居のファン」になってほしいと思っているから。
(そうなれば、それに付随するマナーとか‥さ‥‥ごめん)
生意気な事言ってすいません。
でも、そういう事抜きにしてもセレソンは
「観て損の絶対ない劇団」
ですから!(泣くって体にいいんですよ)