年の瀬でバタバタしているところ、失礼いたします。
以前、ダイアリーで予告編を告知させて頂きました『いろひろい』浜頓別編の、
本編をアップしました。
71歳まで酪農を続けた男の『最後の日』を描いています。
それは、19歳で親から受け継いだ家業でした。
これまで4千人以上に、酪農を通して命の授業を行ってきた方でもあります。
辞める決断には、牛との別れが必然です。
大半が乳牛として売られていきますが、条件が合わない牛は加工場に送られ、解体され肉になります。
自分の決断が、牛の寿命を縮めてしまう現実。
その別れの瞬間、男が発した言葉や表情に、生かされている事への感謝や、『美味しい』という意味を改めて考えさせられました。
そして、
その後加工場で解体された肉を送って頂き、牛が食べていた干草と、壊される牧場の柱を燃やし、焼いていただきました。
その時、湧き出た気持ちも描いています。
皆さんの食事が、より豊かに。
北海道に住んでいる事が、より誇らしく。
北海道の食材を手にすることが、生活の楽しみに。
そんな思いが芽生えることを祈っています。
小川夫妻、浜頓別町、全道の酪農家に敬意いを込めて。
そして、
この出会いのきっかけを作って頂いたチームナックスの森崎さんにも、しっかり思いが伝わる事を願っています。
実は、今年のジャンボリーの楽屋で、森崎さんから「浜頓別に、もうすぐ辞める素敵な酪農家さんがいるんだけど、いろひろいさんでどうですか?」と、言って頂いたことがきっかけでした。森崎さんからは、「僕の師匠のような人です。」と、伝えられていました。撮影、取材、編集を終えて、凄く合点がいきました。森崎さんが、「生きることは食べる事だー!」と、叫んでらっしゃった意味をよく理解できたように思います。
年末、年始、お時間あるタイミングで覗いてみてください。
https://youtu.be/bo9cQ7iT6i0