無事に幕が上がりました。
正直、このコロナ禍で無事に幕を開けられるのだろうか?ずっと不安でした。やっていいのか?
昨年末もスタッフに「中止するなら今じゃないか」という相談をしたこともありました。
稽古が始まってからも新たなオミクロンは猛威を振るい、心配がまとわりつきました。
定期的に行われるPCR検査でも誰かが陽性にならないか?ましてや自分だったらどうしよう?
東京生活も誰とも会うことなく稽古場と宿舎の往復のみ。
食事もコンビニやスーパーのお弁当ばかり。
そんな生活の中で少々滅入っていました。愛する犬達にも会えないですし。
その反面、素晴らしいキャスト、スタッフに恵まれ芝居自体は本当に満足する作品が日々作られていきました。
初日である今日も、いつもは不安が先に立つのに楽しみでしかなかった。
前回の初日は池袋駅から劇場まで歩いていけなくなり、病院でスタミナ注射を打って迎えました。
そして今日。
このような状況下でもほぼ満員のお客様。2階席にも多くの方がいらっしゃいました。
カーテンコール。
1回目で拍手をもらい、袖に戻った瞬間にダメになりました。それでも己を律し、毅然たる挨拶を試みようとしましたが、お客様の姿を見るとダメでした。
歳のせいもあるでしょうが涙腺が崩壊しました。
お客様もマスクを着用し不自由な中、拍手という形で気持ちを伝えて下さったのだと思います。
拍手の圧がすごかったです。
今までいつも感じてはいましたが、今回はそれ以上、お客様の存在が本当に大切であることを痛感しました。
お客様を見てダメになりました。
あなたたちが泣かせたんだぞー!この野郎!笑
本当にお客様のありがたみを感じた初日でした。
まだまだスタートを切ったばかりです。
これからさらに出会うお客様に感謝し、全力で札幌千秋楽まで駆け抜けたいと思います。
本当にありがたい初日でした。
ありがとうございます。