「階段を登っている」という感覚がある。
それは終わりのない永遠と続く階段で
全て同じ大きさ形の階段ではなく
たった1段が1mくらいの高さがあったり、トゲトゲしていたり、濡れてべちゃべちゃだったりする。
なんの話?って感じですが
それは「人生」とでもいうべきなのでしょうか。
2019年春、
「次NEXTAGEで公演を打つなら、脚本を書きたい」という旨をメンバー含む事務所での会議で伝えました。
公演は2020年4月に予定され本番に向けて稽古をしている最中、圧倒的な壁が世界中に立ちはだかり、公演は延期に。
その圧倒的で実体の無い壁の前では僕達は無力で、なんともヤリキレナイ気持ちで終わることとなった。
そのとき、演出として入ってくださっていた福島カツシゲさんは
「次が決まったら演出もやりなよ」
と言い残して、北海道から去って行きました。
そこからスケジュールを模索し
2021年1月に公演を打てそうだが、全員同じメンバーを集めるのは無理で場所も変わるし情勢もどうなるかわからない。
でもそれでもやりたいと思いました。
結果、内容も場所もキャストも変えて新しいものを創ることに決め、
引き続き脚本と、更に演出も担当させていただくことになりました。
現在も実体の無い壁と闘いながら作品をつくっています。
でも、作品は一人の力では完成しないと思い知らされました。
まもなく開幕する「overture」も、僕は本当にただの言い出しっぺで、「脚本・演出」って聞くと大層なものに聞こえますが、そんなことはなくて
メンバー、客演してくれた皆様、スタッフの皆様、その協力があるからこそ、むくむく大きくなっていって完成に近づいています。
リーダーの激励に応えられるよう、さらに作品に磨きをかけ、感染対策を怠らず邁進する所存であります。
成人したNEXTAGEをよろしくお願いいたします。
僕達、大人の階段登ってます。
でも階段は登り続けたら疲れるし、眠くなるし、腹も減るので、腰掛けて休んだり、ちょっと降りてみたりすることもきっと大事なんだろうなって思います。
でも「overture」は今日も上に行くために、
階段を一段登ります。
そしたら景色がちょっと、違って見えるかもしれませんね。