遅くなりましたが、5月6日に56歳になり
多くのメッセージをいただきました。所属タレントのみなさんもこのブログに書き込んでいただき、ありがとうございます。
でも、「あれ?あの人は書き込んでいない」とか詮索する方もいらっしゃるのかもしれませんが、書き込んでない人からは直接メールをもらっています。
さらには、社員一同から犬用のカタログギフト&高級ドッグフードを頂き、なんかもう感動と感謝でした。
みんなありがとうね!!
感謝といえば母の日。
長年親不孝の連続で、親の誕生日や母の日父の日も僕としてはちゃんとしたことが数える程度でした。
これまでは、伴侶が何かと気遣って毎回プレゼントを用意してくれていたのですが、昨年伴侶を失ったものですから自分でしなくてはなりません。
で、何をプレゼントするか?
85歳にもなる婆さんです。
色々と考えた挙句、直接聞くのがベターと電話しました。ただ何が欲しいと聞いても「いらないよ」と言うのが母の常でした。が珍しく今回は、「普段使う財布があれば」と言ったのです。今使っているものが経年でこたこたになっていたので買い換えようと思っていたと言いました。
よそ行きの財布はあるから、安いのでいいよ、と言われました。
まず、普段使いとよそ行きと、財布を使い分けるのが驚きでした。
「安いといってもさ」という僕の問いに
「1万円くらいのでいいよ」
「でもさ」
「いいの、あんた高級ブランドとかやめてよ」
そう言われたもので、考えた挙句、高級ブランドではないけれど良質なもの。そこで浮かんだのが赤平にある「鞄のいたがき」の財布でした。
ここの品物は、日本で唯一、今でも手縫いであのエルメスも逸品であると認められたメーカーです。赤平に本社があり、札幌、千歳空港、東京、京都にも専門店があります。
そこで札幌の京王プラザホテルにあるお店に行き、ボルドーカラーの上品な物を購入しました。さすがに1万円では買えませんが、高級ブランドの半額以下の価格でした。
それを手にした母はたいそう喜んでくれました。
僕もそれなりに充足感を感じていました。
ですが、母は「もう擦り切れちゃって」と差し出した今まで使っていた財布。それはピンク色で、ロゴを見るとイブサンローランでした。
僕は「え?」と思いました。
85歳とはいえ、母は女なのだと思いました。
勝手に渋いボルドーを選んだのですが、今まで使っていたのはピンクのイブサンローラン。なんだか老人を老人という偏見で見てはいけないと感じた母の日でした。
帰り道、ちょっぴり切なくもなり「母さんまだまだ元気でいてね」と思いました。