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いつも笑顔で一生懸命に!生きる“どうでしょう”と出会う
鈴井さんにぜひ紹介したい人がいるんです(樋口)
「熊本に、生きる“どうでしょう”のような人がいるんですよ」
そう樋口さんに紹介していただいたのが、障がい者支援を行う「そよかぜ福祉作業所」を運営し、NPO法人「ボランティア仲間 九州ラーメン党」理事長、そして詩人でもある濱田龍郎さんです。
九州ラーメン党は、雲仙・普賢岳噴火(1991年)以来、阪神・淡路大震災(1995年)、東日本大震災(2011年)など、全国の被災地でラーメンの炊き出しを続けてきたボランティア団体。その拠点があるのは、熊本地震で震度7を2度記録し大きな被害のあった益城(ましき)町なのです。地元が被災地になり、自分も被災したにもかかわらず、地震発生の翌日からラーメンの炊き出しを始め、ボランティア受け入れの窓口など現在も支援活動を続けています。
「自分も被災したのに、何で炊き出しするの?って聞かれますけど、私の中では当たり前でしょって。今回の地震で九死に一生を得て何を考えたかというと、そうだ!生命保険を解約して炊き出しのラーメン代にしようってことなんです。私は、わが身を削ってするのがボランティアだと思っています。わが身を削ってラーメンを振る舞えるなら、こんなうれしいことはないじゃないですか」
そう笑顔で話す濱田さん。実は、鈴井が訪ねる数日前から熊本地方に記録的な大雨が降り続き、濱田さんの自宅が床上浸水の被害に。
濱田「近くの川が氾濫して、家の中を川が流れていましたよ。笑うしかないですね。ハハハハハ。マイナスがあると必ずプラスがある。悪いことがあると、いいことがある前兆だと思って私は笑うんです。ハハハハハ。
私は『人は人のために生きてこそ人』という言葉が好きなんです。だから、ボランティアも、障がい者施設も、詩を書く時も常に一生懸命。一生懸命いろんなことをやっているせいか、実年齢72歳ですが、実感として150年生きたぐらいの感覚ですよ(笑)」
濱田さんが作る「熊本豚骨ラーメン」を樋口さんと一緒にいただきました。豚骨スープに焦がしニンニクの香りを効かせるのが特徴の熊本ラーメンをベースに、濱田さんがラーメン店の店主時代に200軒ほど食べ歩いて研究し、たどり着いた自慢の一杯のお味は…?
鈴井「おいしいです!ニンニクとゴマの風味がいいですね」
樋口「熊本県民が食べておいしいと思うんだから、間違いありません」
白濁スープはコクがあるのにすっきりとした味わいで、最後の一滴まで飲み干せるほど。さらに大きな特徴の一つが、麺。そうめんと見紛うばかりの極細ストレート麺を使用。益城の隣町にある手延べ麺が評判の製麺会社「肥後そう川」に特別に注文している麺は、もちもちと口当たりよくツルツルツルッとリズム感よく食べることができます。
濱田龍郎さんProfile
鹿児島県・種子島出身。食品会社の営業マン、食品コンサルタント、スーパーマーケット経営、ラーメン店店主、NPO法人理事長などさまざまな経歴を持ち、同時に詩人としても活動。時に数千万円の借金を背負ったり、家族4人で放浪したりとまさに波乱万丈の人生。
ある日、ラーメンの出前先で障がいのある少年と出会い、ボランティアの道へ。1992年「ボランティア仲間 九州ラーメン党」(任意団体)を結成し、1999年には熊本県認証第1号となるNPO法人を設立。2000年「そよかぜ福祉作業所」開設。座右の銘は「人は人のために生きてこそ人」。
「CUE DREAM JAM-BOREE 2016」会場で特別販売
NPO法人ボランティア仲間、九州ラーメン党「熊本豚骨ラーメン」がCUE DREAM JAM-BOREE 2016会場に登場!
CDJ会場限定で、鈴井直筆による「けっぱれ熊本」オリジナルパッケージの商品が販売されます。(数量限定となります)
【販売商品内容】
「熊本豚骨ラーメン」オリジナルパッケージ 1セット 3,000円(税込)
・6人前(麺2食分×3、スープ×6)
・半生手延べ麺
・保存期間3ヶ月
特定非営利活動法人(NPO法人)ボランティア仲間 「九州ラーメン党」とは? ラーメン店だけの組織ではなく、ラーメン好きが「人にはできることがある」をモットーに1992年に立ち上げたボランティア団体。1999年には熊本県認証第1号のNPO法人に。障がい者福祉施設や老人ホーム、震災・噴火の被災者を訪れラーメンを作り続けています。提供したラーメンは8万杯以上、東日本大震災では2011年から5年間で約4200杯の心も温まるラーメンを届けました。