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東日本大震災 復興支援企画
cube garden presents

舞台「イシノマキにいた時間」札幌公演レポート

PHOTO TEAM NACSソロプロジェクト「ライトフライト」で戸次重幸との共演でもおなじみ福島カツシゲさんによる、ボランティア活動を通して見えてきた石巻の今と支援のカタチを伝える舞台「イシノマキにいた時間」札幌公演が12月6・7日の二日間、cube gardenで上演され、オフィスキューの復興支援の取組みの一環として公演実施に協力させていただきました。
※この公演の収益は「イシノマキにいた時間」製作委員会を通じて一般社団法人ピースボート災害ボランティアセンターによる石巻の漁業支援や仮設支援、復興イベントなどの支援活動に充てられます。

石巻の日常は、温かく、楽しく、そして悲しかった。

作・演出・出演の福島カツシゲさんは、震災後、実際に石巻でボランティアを行ってきました。出演している石倉さん、田口さんも実際に被災地でボランティア活動を経験されています。この舞台には実際に経験した者だからこそ伝えられる“現実”が表現されています。
震災から2年が経ちますが、風化させてはいけない現実、変わっていくボランティアの現状を教えてくれます。

作・演出 福島カツシゲ
出演 石倉良信 田口智也 福島カツシゲ

【あらすじ】 東日本大震災後、石巻で活動する小さなボランティア団体「take action」の代表、宮川廣貴(ヒロキ)は、震災後すぐに石巻でボランティア活動を始めて、今も活動を続けている。実家が工務店の安田幸一郎(ヤス)は、GWにやってきてから、長期の活動を続けている。フリーターの飯田人志(ヒトシ)は、バイトを辞める度に石巻にやってくる。どちらかというと、石巻に来る度にバイトを辞めている。飯田のように、何度も石巻にやってくるボランティアを『カムバック組』と呼んでいた。2011年が終わる事『いつまで?どんな支援を?ダレのために?』被災地に残っているからこそ答えが出ない葛藤が生まれていた。そして、今日も悩みながらも、朝からテンション高い宮川と、ごくごく普通なテンションの安田のボランティアな一日が始まり、また飯田はバイトを辞めて石巻に戻ってきた。

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アフタートークに戸次重幸が出演

PHOTO 福島カツシゲさんと2011年7月に石巻でボランティア活動を行った戸次重幸が、12月6日(木)公演のアフタートークに出演。「この舞台に出てくるセリフは本当にリアル。ボランティアをしていて聞いた言葉がたくさん出てくる」と自身が経験した思いと舞台を重ね合わせました。福島さんも「ボランティアの人にはそれぞれの思いがある。今後もずっと伝えていきたい」と語りました。

▼戸次重幸ボランティア体験記
http://www.office-cue.com/CPFJ/report01.php

Message from Takayuki Suzui

PHOTO もう間もなく、あの震災から2年になろうとしています。僕自身も被災後の5月、宮城県、岩手県とお見舞いに伺わせていただいた経験があります。その惨憺たる情景は、カメラを持参したのにシャッターを押す事さえ出来ませんでした。
現実は想像を遥かに超えていたのです。
あれから2年、絶対に忘れてはいけない。考え、伝え続けなければならない。
そういう機会をこの「イシノマキにいた時間」という舞台は与えてくれます。実際にボランティア活動を行った福島くんが作った舞台だからこそ、僕らの想像を超えた現実と真実が伝わってくるのです。
「演劇の力」それこそがこの作品にはあります。何のフィルターも通さない言霊が、舞台から客席へと突き刺さってくるのです。それを僕たちは一生、胸に刻み込まなければならないと思います。
かといって演劇にありがちな暗く湿ったものではありません。
福島流のユーモアふんだんの展開。笑いの渦の中にある真実を一人でも多くの方に受けてもらいたい舞台です。

Message from Katsushige Fukushima

PHOTO 2013年、東日本大震災が『一昨年の震災』と言われるようになり、この札幌公演の際には、震災から2年が過ぎています。去年12月に、クリエイティブオフィスキュー東日本復興支援企画として公演させてもらった事から繋がったこの舞台は、2011年12月の初演(2人芝居)から繋がり続けています。
アッという間に2年が経ちましたが『あの頃の石巻』を知ってもらうことで、『今の石巻』を感じてもらえるのではないかと思っています。もちろん、全てを伝えることは出来ませんが、たくさん伝えたいコトがあります。支援のカタチが変わっていく中で、今だから、あなたのチカラが必要だということを感じてもらえる舞台だと思っています。

オフィスキューは「イシノマキにいた時間」を応援しています

2012年12月6・7日にcube gardenで行われた舞台「イシノマキにいた時間」にご来場いただきまして誠にありがとうございました。
この舞台を通じて復興への思いが皆さまに届きますようオフィスキューはこれからも舞台「イシノマキにいた時間」を応援します。

舞台「イシノマキにいた時間」オフィシャルサイト ▼札幌公演レポート
http://www.ishinomakitime.com/活動報告-1/

【公演情報】札幌公演決定!
日時:2013年3月22日(金)〜24日(日)
会場:生活支援型文化施設コンカリーニョ(JR 琴似駅直結)
詳細:http://www.ishinomakitime.com/

HTB「ハナタレナックス」

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